フコイダンに期待できる抗がん作用

フコイダンは、昆布やワカメ、モズクといった海藻類が外敵や潮の流れから身を守るために分泌しているネバネバ成分で、免疫力の活性化や抗がん、抗アレルギー作用などが期待できるということから近年注目を集めています。

また、髪の毛の成長因子の増加を促進するという作用もあるので、2006年にフコイダンは育毛料として国内のバイオ企業が特許を取得しています。

なお、フコイダンは今から100年以上前の1913年にスウェーデンの学者に発見されたのが始まりで、当初はfucoidinという名前で呼ばれていました。



その後、発見した博士が研究に使用していた褐藻類のFucusにちなみ国際的な命名規約のもとにフコイダンという名前に変更されています。ちなみに、フコイダンについての研究論文が発表されるようになったのは、発見してから50年以上が経過した1970年代以降で、1984年から本格的となっています。



それ以降は、1年間に2桁以上の研究論文が発表されるようになり、現在ではその数は1100以上にまで増加しています。
その中で特に注目されているのは、がん細胞と接触することでDNAを破壊しアポトーシスを起こさせるというものと、がん細胞の表面に穴をあけてPerforinという毒素を発生させて直接攻撃して破壊するという2つの経路による抗がん作用です。



しかも、これらの作用は抗がん剤のように正常細胞にまで影響を及ぼすことはないので、理想的ながん治療と評価されています。